2016年04月22日

New Release! "Sexy Techno Med School"

2015秋のM3で出した新譜3タイトルを一挙Online Release!

"Sexy Techno Med School"
CardiacTranceが提唱する新ジャンル『Medical Techno(メディカルテクノ)』の1stアルバム。医療ネタを織り交ぜたマニアックなクラブサウンド。医療だけに不謹慎と囚われがちなネタも含まれるが『最終的な展開ではハッピーエンドにする』がメディカルテクノに於けるCardiacTranceのポリシー。心停止しても必ず復活するし、下がったサチュレーションは上がります。

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一部トラック解説:
Track 1: Perfusion Index
アッパーで軽快なHouseナンバー。展開の所々で用いられる"Perfusion Index"と言う声ネタですが、意味は『灌流指標』。日本語にするとあまりカッコ良くないですね。パルスオキシメトリーの用語で、業界大手の米国Masimo社が提唱しました。ざっくり言えば測定部位の循環の状態を表す指標です。最近は安価なパルスオキシメーターでもPerfusion Index(PI)が表示されるものがあります。PIは『これが正常』と言う値は無く(PI>1が測定には望ましいが)同じ人でも動きの激しいものなので、その多様性をリズムトラックの構成で表現しました。

Track 3: Check-Call-Care
怪しい雰囲気の漂うTechnoナンバー。Massiveの変態的な波形とモジュレーションを多用して制作したシンセパッチが多いため、微妙にEDM的な風味もあります。"Check-Call-Care"とは救急救命の基礎的な行動の順序です。倒れている人を見たら、先ずは自分の安全も含め状況を確認(Check)。そして救急車などの助けを呼ぶ(Call)。そして応急処置を開始する(Care)です。慌てて救助に向かって自分も巻き込まれる二次災害には気をつけないと、と思って書いた曲です。それ以外に入ってくる声ネタの殆どはAED(自動体外式除細動器。そうです、駅や公共施設に置いてある電気ショックのマシンです!)の音声ガイド風の台詞です。AEDの取り扱いは簡単ですが、講習は受けておいた方が良いと思います。

Track 4: Pulse Oximetry
色々な意味でド変態で怪しすぎる正統派(?)メディカルテクノ。声ネタは、別名義で『制御棒侍』シリーズなどに楽曲提供もしている、オランダ人電子音楽アーティスト、Rutger aka Domi-chanに依頼しました。エフェクトのSaturationをキックなどに使用したり、Battery 4のApnea Kitを多用したりと地味にタイトルに沿った音作りをしています。ド直球なタイトルの通り、パルスオキシメトリーの曲です。曲中に登場するSpO2とは、ざっくり言うと血中の酸素濃度です。2種類の光を照射するセンサを使って無侵襲(針を刺したりする必要が無い)で測定できます。病院で指をクリップのようなもので挟まれた経験のある方もいるかもしれません。アレです。医療ドラマで『酸素飽和度が下がってます!』『先生、サチュレーションが!』とか叫んでいるのはSpO2の事です。

Track 5: Electrocardiographic Artifact
アシッドなTechno。タイトルは『心電図のノイズ』みたいな意味です。心電図を録る時に患者が動いてしまったり、筋肉の動きで筋電図が混入して邪魔なノイズになってしまったものが『アーチファクト』です。Volca BassのFatなノコギリ波ベースのAcid Soundを聴いているうちに『歯磨きVT』と言う単語が頭に浮かんできたので、このタイトルです。歯磨きVTとは、患者が歯磨きをすると心電図に乗ってしまうアーチファクトで、VTと言う不整脈によく似たノコギリ歯と言うかレゾナンスがかかった感じの波形が出てしまうのです。ブレイクに入るとよく聴こえますが、曲全体でリズムトラックの一部として心音を使っています。

Track 6: Heartsound-Induced Narcosis
キックからシンセ以外のウワモノまで、とにかく心臓の音をフル活用して制作されたTechnoです。クラブミュージックのプロトコルに沿った四つ打ちですが、Electronicaのような実験的な面も多い曲です。心音を聴診する時に、お医者さんは聴診器の位置を少しずつずらしながら聴きますが、それはざっくり言えば、心臓の4つある弁を中心に領域を分けて聴いています。ちょっと場所を変えるだけで違う音が聴こえるのです。聴診器を持っている人は是非ご自身で試してみてください。この曲では各領域の音を別々に録り、波形を切ってサンプラーに落とし込み、パッドにアサインして、ドラムを叩くように心音を演奏しています。ウワモノの一部も、イヤになるぐらいにエフェクトを挿した、原型を留めていない心音だったりします。タイトルはこの曲の独特な陶酔感から『心音による麻酔』と付けました。

Track 8: Life Stream
一昔前の定義で言うプログレッシブハウスのような構成の曲。Track 04: Pulse Oximetryで声ネタを提供したRutger aka Domi-chanの心音サンプルを使用。録音してみると分かるのですが、心音は意外に弱くて細い音で、倍音もあまりリッチとは言えないため、相当加工しないと使い物になりません。しかし人によってはRutger氏のように、響きが良くて加工があまり必要の無い場合もあります。
posted by Yotsuchi Systems at 20:39| Comment(0) | リリース / Releases | 更新情報をチェックする
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